八章・桜祭りなんです。

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  「あっ…あっちにイカ焼きがあるのです! 弥生ちゃん!」 綿飴を粗方、食べ終えた美雨は興奮しながらイカ焼きの出店を指差した。 「本当ね…コウ、イカ焼き食べたい…。」 「ご主人様ぁ…食べたいのですぅ…。」 そ…そんな上目遣いで見んなッ! かかか買わないからなッ! ━━━━…。 「美味しいか?」 俺はベンチでイカ焼きを美味しそうに頬張っている二人をボーッと見ていた。 甘すぎる俺。 綿飴より甘いな。 「あむっ…ん~♪ 美味しい~♪」 「美味しすぎて腰が抜けそうなのです!」 それはイカの腸だろ まぁそれくらい美味しいのか。 「しっかし…女の子がイカを頬張ってるのって…。」 どうなんだ、これ。 猫耳付けた子が二人でイカを美味しそうに頬張って。 「良いじゃないの…好きなんだから。」 「そうなのです♪」 まぁ二人が好きで食べてんだから文句はな━━ ギュルルルル~…。 「ん~…俺も腹減ったな…。」 美味しそうに食べる二人を見ていた俺のお腹は物凄い音で鳴った。 タコ焼きでも食うか。 どうせ二人はイカ食ってんだし。  
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