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「オジサン、タコ焼き一つね。」
イカ焼きを黙々と食べてる二人を置いてタコ焼きを買いにきた。
「あいよッ!」
そう威勢良く言うと焼いていたタコ焼きをパックに手早く詰める。
蓋を閉じ袋に仕舞ったのを俺に手渡した。
ん~…美味そうだな。
祭りって言ったらタコ焼きだよな。
「ありがとうございましたッ!」
お金をオジサンに手渡してから俺は二人の元に戻った。
二人が座るベンチの前にスッと腰を下ろす。
さてと…腹減った。
食べるかな~。
「いただきまーす。」
あー…ん?
「「ジーッ…。」」
気になるんですけど…。
物凄い気になるんですけど…。
「本当に食べるのね…?」
「それでいいのですね…?」
イカ焼きを持った二人が俺をジーッと睨みつける。
何で、こんなに問い詰められてんだ俺。
タコ焼き食うだけだろ…よしっ。
「食うに決まってるだろが。 食いたくて買ったんだから。」
爪楊枝を刺したタコ焼きを口にゆっくりと近付ける。
甘いソースの香りがふんわりと漂ってきた。
良い匂いだな…。
それじゃ、いただきま━━
「「あぁッ…。」」
「物凄く気になるんですけどぉッ!」
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