一章・帰ってきたッ!?

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  「あれ…?」 麗香さんは虚ろな目で美雨達をジーッと見詰めた。 「公平くんったら女の子、二人も連れて…このプレイボーイ!」 「あはは…やっぱり分からないですよね。」 そりゃそうだ…めちゃくちゃ大人っぽくなったからな。 「お母様…久しぶり。」 「麗香さん久しぶりなのです!」 二人は麗香さんの前に立つと口々に挨拶をした。 「……。」 麗香さんがプルプル震えてる。 何か物凄く怖いんだが。 「弥生ちゃんと美雨ちゃんッ!? えッ!? 本当に本物ッ!?」 「ちょっ…どうして俺の肩をガタガタ揺するんですかッ!?」 あ…頭が外れますからッ! 肩も力入れすぎて痛いですからッ! 「「……。」」 何で見てるだけなんだ? 本物だよって言えば終わるんじゃないか? 頭外れちゃうぞ? 「ねぇ弥生ちゃん…ご主人様がグッタリしてるのです…。」 「そろそろ止めた方が良さそうね。」 あぁっ…知ってて止めないんですね…。  
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