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「ねぇねぇ…猫耳のお姉ちゃん…。」
美雨と遊んでた女の子は屈んでる美雨の洋服をクイクイッと引っ張った。
「どうしたのですか?」
「あの倒れてるお姉ちゃんってユノー…?」
女の子は倒れてる有希を指差しながら遠慮がちにボソッと呟いた。
見た感じは幼稚園の年少くらいか?
なのにYuNowを知ってるんだな。
「じゃ、あのお姉ちゃんに直接聞いてみるのです♪」
「えっ? 良いの…?」
キョロキョロと美雨、弥生、と順番に見て最終的に俺を見て止まった。
「ん…噛み付かないから大丈夫。 話し掛けてみ?」
ニコッと笑いながら俺は女の子の小さな頭を片手で軽く撫でた。
「うん…分かった! 行ってくる!」
グッと手を握り締めると地面に倒れてる有希の元に走って向かった。
「イタタッ…美雨ちゃん避けるなんて酷いじゃないかぁ…。」
おぉ生きてたか。
動かないから、もうダメなのかと思ったぞ。
「ねぇねぇ…お姉ちゃん…。」
女の子は美雨に話し掛けた時と同じように有希の服をクイクイッと引っ張った。
「ん~? 何かな?」
「お姉ちゃん…ユノーなの…?」
ふふっ…ストレート。
有希はどう返すのかね。
「うっふっふ~♪ 悪い魔女かもしれないよ~?」
その答えは色々と間違いだろ。
空気を読めよ有希。
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