1496人が本棚に入れています
本棚に追加
「最近増えたんだよね♪ 小さなファン達♪」
振り返ると髪を耳に掛けながら嬉しそうにニッコリと微笑んだ有希。
「何か子供向け番組の主題歌でも歌ってるのか?」
「ん~…まだ、それは無いはずだよ?」
でも子供に認知されてるってのは凄いことなんだろな。
歌詞まで知ってるらしいし。
「主人様が幅広い年代から支持されてるってことよね。」
「わたしも有希さんの曲、好きなのです♪」
美雨は有希の腕に自分の腕を組むとYuNowの曲を口ずさみ始めた。
「えへへ…頑張ってきた甲斐があったよ♪」
照れ臭そうに顔を背けて笑った有希は美雨と一緒に横に揺れてリズムを取っていた。
「あっ、でも何で私がYuNowって分かったのかな?」
はぁ…?
お前それマジで言ってるのか…?
「やっぱり主人様は何か抜けてるわよね…。」
「本当だよな…。」
あのオーラを微塵も感じさせない、いつもの有希だ。
YuNowと有希は別人なのかね…。
最初のコメントを投稿しよう!