一章・帰ってきたッ!?

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  「お母様? この耳を見ても疑うの?」 弥生と美雨はポンッと猫耳と尻尾を出した。 「ほ…本物ッ! 公平くん公平くんッ! 本物の弥生ちゃんと美雨ちゃんよッ!」 知ってます…。 だ…だから…もう揺すらないで…うっぷ。 「あの…麗香さん? ご主人様がグッタリしてるのです…。」 「えっ…あれ? 公平くん何があったのッ!?」 美雨、止めてくれてありがとう…。 知ってて止めなかったことは、もう水に流すわ…。 「二人とも久しぶりねぇ♪」 麗香さんは俺から手を離すと二人の手を握った。 「久しぶりなのです♪」 「久しぶり。 それにしても、この部屋は何なのよ…。」 弥生は周りを見渡して溜め息を吐きながら言った。 「あはは…。 最近、仕事ばっかりで家は放ったらかしなの…。」 「まったく…体壊すわよ?」 確かに麗香さんの本、人気だからな…。  
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