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「あっ…じゃ小百合ちゃんも一緒に♪ 良いかな?」
真っ赤な目をゴシゴシと擦って小百合ちゃんの小さな手を優しく握った。
「うんっ! いいよ!」
「ありがと♪ それじゃみんな行こっか♪」
二人は美雨の元に向かって手を繋いだままタタタッと駆け出した。
「もう…主人様ったら他の人に気付かれるわよ?」
『やれやれ…』と額に手を当てて呆れたように項垂れてる弥生。
「ったく…自分が有名なの知ってんだろ。」
「本当に世話が焼けるんだから…。」
はぁ…と深い溜め息を吐いた俺達は楽しそうに微笑む三人をチラッと見た。
「公平くんと弥生~! 二人共、早く早く~!」
まぁ…あんな幸せそうな顔を見せられたら…な。
仕方なく付き合ってやるか。
「分かった分かった…行くから待てって。」
俺達に向かって叫ぶ有希を尻目に苦笑いしながら三人の元に向かった。
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