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「美雨ありがと。 良いアイディア出してくれて。」
弥生は有希の、はしゃぐ後ろ姿を見ながら嬉しそうにニコッと微笑んだ。
「んーん♪ わたしもみんなと写真を撮りたかったのです♪」
もたれ掛かるように隣に立っていた美雨は俺と弥生の間に入って手を繋いだ。
有希が一番、感謝してると思うぞ。
最高のプレゼントだ。
「それじゃ…良いかな、みんな? 行くよ~♪」
有希は小百合ちゃんと顔を見合わせて小さな声で『せーの』と合図を送った。
「「はいっ、チーズ♪」」
カシャッ!
ジョニーの持ってる携帯からタイミング良くシャッター音が聞こえた。
「うん…良い出来だと思うぞ。 我ながら多彩で━━」
「見せて見せて~!」
有希はジョニーの元に一目散に駆け寄って携帯をヒョイッと奪い取った。
「あっ本当だ♪ 凄い良く撮れてるね♪」
俺達の方にクルッと振り返った有希は周りをキョロキョロと見渡した。
「って、あれ…? 小百合ちゃんはどこ行ったの…?」
さっきまで有希の近くに居たはずの小百合ちゃんは居なくなっていた。
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