一章・帰ってきたッ!?

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  「片付けは、わたしがするのでお仕事しててなのです!」 美雨は立ち上がった麗香さんの肩を押して椅子に座らせた。 「そう…? ならお願いしてもいいかな…?」 「大丈夫よ。 無理しない程度にね、お母様。」 「はい! さっ頑張るわよ~!」 麗香さんは服の袖を捲って、またキーボードを叩き始めた。 俺達は邪魔にならないように、さっさと部屋を出た。 「んじゃ美雨は片付け。 俺と弥生は買い物に行ってくるわ。」 晩飯作って、みんなで食おうな。 久しぶりの再会だし。 「了解なのです♪ 気を付けてなのです♪」 「それじゃよろしくね美雨。」 片付けは美雨に任せて家を出た。 車に乗り込みエンジンを掛ける。 「弥生、何か好きな物あるか? 食いたい物、言ってみ?」 「そうね…やっぱり魚は好きよ。 あとは…ん~…なんだろ…。」 弥生、本当に大人っぽくなったな…。 なんか考えてる姿も絵になる。 「あっ! コウの料理っ!」 あぁっ…そうか…。 嬉しいな…なんか照れるっ…。 「ふふっ…そっか。 ご馳走にするから沢山食べてな?」 「楽しみだわっ♪」 車をゆっくりと発進させてデパートに向かった。  
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