一章・帰ってきたッ!?

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  ━━━━…。 「デッカいわね…。」 「相変わらずデカいな…。」 車は駐車場に停めて弥生と一緒にデパートを見上げる。 「弥生は、ここに来るの初めてか?」 「そうね。 私は人間になってた時間が短かったから。」 そうか…弥生は人間の姿だったのは一ヶ月くらいか。 それじゃ来る機会はなかったよな。 「なら迷子にならないようにな~?」 「ならないわよっ! デパートで迷子になるわけないでしょ!」 居るんだよ…。 しかも身近にね…あはは…。 「さってと…中に入るか。」 「そうね。 寒いし早く入りましょ。」 俺の前をスタスタと歩いて入口を潜る弥生を追って中に入った。 ふぅ…暖かい。 やっぱり暖房は凄いな。 「まずは何から見たい? 食材だけ買いに来たわけじゃないからな。」 「じゃあ洋服、見ていい…?」 あぁ…二年前のは着れないだろうしな。 「そうだな。 なら美雨のも探してくれないか?」 「そうね。 それじゃ洋服、見に行こっ♪」 弥生に手を引かれながら俺は洋服屋に行った。  
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