一章・帰ってきたッ!?

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  「お礼って?」 「ん~? 買い物付き合わせちゃったからさ。」 美雨の分も買って行ってやるか。 ついでに麗香さんのも…っと。 「わざわざいいのに…。」 「良いから、これくらいさせてくれ。」 俺は弥生の背中にバシバシと袋をぶつけながらクレープ屋まで押して行った。 「クレープ…えへへ…。 何にしようかな…。」 ふふっ…実は嬉しいんだろ? クレープ屋に来てから顔がニヤけてるぞ~。 「うにゃ♪ 美味しいわ♪」 弥生は片手に持ちながら嬉しそうにスキップしてる。 「そうか? なら良かった。」 まぁ俺は弥生の荷物も持ってるわけで両腕が痛いんだが。 なんとか車まで運んでトランクに荷物を放り込んだ。 「ほれ…シートベルト締めてな?」 「締めてるわよ?」 さすが弥生だな。 言われる前から締めてるとは…車に乗ったことあるのか? 「クレープ落とすなよ~。 勿体無いからな。」 「分かってるわよ♪」 駐車場をゆっくりと出て有希の家に向かって走り出した。  
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