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「「ただいま~。」」
ん~…買ったな。
めちゃくちゃ買ったな。
良く持ったな俺。
「お帰りなのです♪ って凄い荷物なのです…。」
肉球柄のエプロンを身につけた美雨がタタタッと走ってきた。
まぁ大半が魚だけどな。
後は洋服か。
「お帰りなさい二人とも♪」
相変わらず髪がボサボサの麗香さん。
ヨタヨタと千鳥足で玄関まで歩いて来た。
「麗香さん仕事は終わりましたか?」
「そりゃもう♪ みんなのおかげで完璧よ~♪」
「お疲れ様なのです♪」
本当にお疲れ様です。
大変なんですね作家さんって。
「お母様…。」
クレープの袋を美雨に渡しながら弥生はクンクンと臭いを嗅いでいた。
「お風呂入ってくれば…? 髪ボサボサだし…臭いわよ?」
確かに。
見た目がホームレスだ。
「あっ何か臭いと思ったら私だったの♪ それじゃお風呂入ってくるわね~♪」
麗香さんは嬉しそうにスキップしながら風呂場に向かった。
「しっかし綺麗になったな…。」
「あのゴミ屋敷がね…。」
出掛ける前は床が見えなかったはずなんだけど。
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