一章・帰ってきたッ!?

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  「んじゃ美雨は魚を捌いてくれ。」 「了解なのです♪」 俺と美雨は二人並んで台所で料理を始めた。 あのさ…何で美雨、魚切りながらニヤニヤしてんだよ。 まぁ何となく想像はつくけど。 「あのな…つまみ食いすんなよ?」 「にゃっ! なんで分かったのですか!?」 分かりますよ普通…。 これでもお前のご主人様だぞ? 「魚切りながらニヤニヤしてんだもん。 分かるだろ。」 「あっ…それは気が付かなかったのです…。」 そんな一心不乱に切っちゃ食ってを繰り返すな。 ってか食うな。 「そんなに魚食いたかったのか?」 「はぃ! 二年ぶりのお魚なのです!」 あぁ確かキャットフードしか食べてなかったんだもんな。 「マグロ味のキャットフードがありましたが嘘なのです。 あれはマグロ風味なのです!」 キャットフード食ったことないから分かんないけど。 「あれは詐欺なのです! ぱくっ…マグロ味とマグロ風味は全くの別物なのです! ふにゃ~♪」 「分かったから熱く語りながら食うのやめなさい。」  
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