一章・帰ってきたッ!?

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  「堂々と食べればバレないかと思ったのです…。」 どんだけ魚食いたいんだよ。 もう少しだけ我慢してくれ…。 「早く作っちゃうぞ? 完成したら沢山食べて良いからさ。」 「分かったのです…。」 それからは美雨がつまみ食いをして作業が止まるってことはなかった。 まぁ涎が垂れ流し状態だったんだけどな。 「完成なのです! わたしはお先にいただくのです!」 「こらっ! みんな揃ってからだっ!」 魚を摘もうとする手を叩くと美雨はプクッと頬を膨らませた。 「お腹空いたのです~! もう我慢出来ないのです~!」 ハンバーグ食っただろが。 ったく…。 「んじゃ弥生呼んでくるから準備しといてな?」 俺は弥生が掃除をしている仕事部屋に向かった。 「弥生、飯出来たぞ~?」 なかなか綺麗になったな。 やれば出来るな弥生。 部屋を見渡しながら弥生を見ると地べたに座り込んでいた。 「あっ…うん…。」 手には額に入ってる写真を持っていた。  
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