一章・帰ってきたッ!?

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  「お腹減ったのですぅ…ご主人様ぁ…。」 「あ…あぁ、そうだな。 飯食べような。」 危ない危ない…。 二人が絡み合ってる姿から本当に目が離せなくなってた。 「ほら! お母様もふざけてないで、ご飯食べるわよ!」 「うわぁ…本当に久しぶりよ♪ こんなに美味しそうなご飯♪」 麗香さんは弥生から離れるとテーブルの料理に釘付けになった。 そりゃコンビニ弁当とかカップラーメンじゃ飽きますよ。 体にも良くないし。 「それじゃ皆さん、ご一緒になのです♪」 美雨は箸を高々と掲げた。 「「「いただきまーす!」」」 はいっ召し上がれ。 そういえば…一人足りないような━━ 「ただいま~…っていただくの早いッ! 私はッ!?」 みんなが食べ始める瞬間に上手いことリビングの扉が開いた。 あぁ忘れてたのは有希だったか。 帰ってきたんだな。 「あっ…お帰りなさい主人様。 お疲れ様。」 「お帰りなのです有希さん♪」 二人は箸を口にくわえたまま帰ってきた有希に手を振って答えた。 「あぅ…本物だぁ…。」 有希は目をウルウルとさせて二人に駆け寄ると凄い勢いで抱きしめた。 ん~…美雨が一心不乱に食べてなければ凄い泣けるのにな。 抱きしめられながら食うなって。  
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