一章・帰ってきたッ!?

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  「会いたかったよぉ…二人ともぉ…。」 何度も何度も『会いたかった』と繰り返す。 有希の肩は小さく震えていた。 「久し振り…泣き虫主人様。」 「わたひもあいたかったのれふ!」 やっぱ美雨が食べてなきゃ感動的なのに。 美雨から箸、取り上げるか? 「二人とも大きくなったね…。」 有希は二人を放すと弥生の前にスッと腰を下ろした。 「何言ってるのよ…私達が成長した分だけ主人様も成長したわ。」 「あはは♪ そうだね♪ でも、また会えて嬉しい…。」 「……。」 完全に美雨、黙ったな。 食うのに夢中だ。 「美雨ちゃん美味しいね~♪」 「はぃなのです♪ ご主人様のご飯は最高なのです♪」 麗香さんと美雨は飯に夢中だな…。 俺も食べながら見てよっと。 「主人様が出てるテレビ見たわよ? コウが教えてくれたからね。」 「あっ見たんだ♪ どうだった~?」 嬉しそうに弥生に聞く有希。 まぁ確かに家族からの感想って気になるよな。 「歌って踊ってたわ。」 感想じゃねぇよ、それ。 それじゃ何してたか答えただけだぞ。  
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