一章・帰ってきたッ!?

46/52
前へ
/374ページ
次へ
  ━━━━…。 「ひっくっ…呑んだ呑んだ…。」 酔ったぜ…。 麗香さんのペースで呑むのはクるね…。 あっそうだ。 「美雨達フルーツ食べるか~? 買っといたんだ…っとと。」 ヨタヨタとしながら立ち上がり台所に向かおうとした。 あ…あれ…? 「ご主人様っ! 危ないのですっ!」 「おぉっ…。」 ギュッ。 よろけた俺は立ち上がる美雨に吸い込まれるように抱きしめられた。 「もう…そんな状態じゃ危ないに決まってるのですよっ!?」 「あぁ…ごめんな…。」 ダメだな…。 久しぶりだと酔いが回るの早い…。 「フルーツだったら、わたしが切ってくるのです。 だからジッとしてるのですよ?」 美雨は俺を座らせるとキッチンに向かって走っていった。 「公平くん大丈夫? 随分、お酒弱くなったね?」 「最近あんまり呑まないからな…。」 一人で呑んでても楽しくないからな。 だから飲み会とかでしか呑まない。 「断って良かったのに…。 断らないから呑まされちゃうんだよ?」 「でもあんな嬉しそうな顔でお酌されたら断れねぇよ…。」 俺達はスヤスヤと寝息を立てている麗香さんを見た。  
/374ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1496人が本棚に入れています
本棚に追加