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美雨に引っ張り起こしてもらった俺はデジカメを取りに向かった。
「ちゃんと撮れてるかな…。 何だか心配だ…。」
みんなは興味深そうに俺の後ろからデジカメを覗き込んだ。
「ダメだったら、もう一回撮ればいいのよ。」
「そうだよ♪ 時間は沢山あるからね♪」
それもそうだな…。
そんじゃ確認してみるか。
俺はデジカメの写真再生ボタンを押した。
デジカメの画面には一枚の写真が映し出された。
「うわぁ~♪ よく撮れてるね~♪」
「奇跡の一枚ね。 これは永久保存しなきゃ。」
写真は酷い出来だった。
みんなの元にダイビングする俺。
それを見て驚いてる美雨と有希と麗香さん。
弥生は苦笑いしていた。
「なんか公平くんらしくて良い写真じゃないの♪」
「あはは♪ ご主人様カッコイイのですよ♪」
まっ…みんなが良いなら良いか。
これも思い出だな。
「それじゃ家に帰ったら現像するから楽しみにしててな?」
パソコンでチャチャッとやれば明日には渡せるな。
今日、帰れるか分からないけど。
「あら…私のパソコンでも大丈夫でしょ? 使って良いわよ♪」
麗香さんは人差し指をピッと立てると自分のパソコンを指差した。
「あっ、なら借りますね。」
借りれるなら借りた方が良いな。
早い方がみんな嬉しいだろうし。
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