二章・アイドルと…?

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  俺が着替えてる間に準備を済ませた二人は俺を車に投げ込んだ。 マネージャーに酷い扱いするんだな有希は。 これじゃマネージャーさんが風邪引くのも分かるぞ。 「んで…どこに行けばいいんだ?」 仕方なく車にキーを差し込みエンジンを掛けた。 「まずはテレビ局♪」 まずは…? 「まずはって…他にも行くのか?」 「もちろん♪」 今日は大変だな…。 栄養ドリンクをどっかで買わなきゃ体が持たないぞ。 「それじゃ出発しよ~♪」 「楽しみなのです♪」 まっ…美雨が嬉しそうだから仕方ないか。 「へぃへぃ…行きますか…。」 俺は車をカーナビに従いテレビ局に向かって、ゆっくりと走らせた。 「ってか俺達がテレビ局の中に入るのって大丈夫なのか?」 一般人が入れるような所じゃねぇだろ? 警備員に捕まるのだけは嫌だからな。 「あぁっ♪ このマネージャー用の通行パスがあれば大丈夫だよ♪」 有希は鞄から通行パスを二枚出すと美雨に渡した。 「ふにゃ~♪ 凄いのです♪ 楽しみなのです♪」 車は有希が言うテレビ局の駐車場に着いた。 「なぁ? 本当に車…ここに置いといて大丈夫なのか?」 「うん♪ ここは関係者用の駐車場だから♪」 だから大丈夫なのかって聞いたんだけど。 俺、関係者じゃねぇし。  
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