二章・アイドルと…?

5/25
前へ
/374ページ
次へ
  「うわぁ…大きいのです…。」 「本当にデカイな…。」 俺と美雨はテレビ局を前にして立ち尽くしていた。 「さぁ♪ 中に入るよ♪ ちゃんと付いてきてね♪」 俺達は有希の後を追うように中に入った。 中に入ると駅で見るような自動改札機が待ち受けていた。 「何だ、これ…チケット買わなきゃ入れないのか。 よし帰ろう。」 「帰っちゃダメだってば…そこにパスをかざすんだよ♪」 有希は自分の通行パスをかざすとゲートがパカンッと開いた。 「おぉ…ハイテクだ。」 「カッコいいのです! ご主人様も早く入ってなのです♪」 美雨に背中を押されて俺もゲートを潜った。 ふーん…。 結構、簡単に入れるんだな…。 ビービーッ! 「にゃっ!? た…助けてなのですっ! 何か鳴ってるのです~!」 「ちょっ…美雨ちゃん!? すいません警備員さーんっ!」 先が思いやられるな。 「はぅ…ビックリしたのです…。 有希さん、ありがとうなのです!」 有希のおかげで抜け出せた美雨。 何もしてないのに汗がビッショリだな。 「大丈夫、大丈夫♪ それじゃ、まずは歌番組の収録から行こ~♪」 有希が入ったスタジオに俺達も追うように付いて行った。 「YuNowです♪ よろしくお願いします♪」 有希が挨拶すると周りのスタッフの方達も『よろしくお願いしまーす!』と頭を下げる。  
/374ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1496人が本棚に入れています
本棚に追加