二章・アイドルと…?

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  「それじゃ、そこら辺で見ててね♪」 有希はタタタッと小走りで奥に入っていった。 「そこら辺って…曖昧な…。」 「ここら辺に居ればいいと思うのです!」 それもそうだな。 動き回るのも邪魔になるし。 しっかし初めてこういうの見るけど…凄いな。 「一つの番組を作るために、こんなに沢山の人が居るんだな。」 「本当に沢山居るのです…。」 軽く三十人は居るな…。 裏を覗けば、まだまだ沢山居るんだろうな。 美雨とキョロキョロしながら待ってること十五分。 有希が前のステージから出てきた。 「ふにゃ…有希さん綺麗なのです…。」 有希は私服からステージ用の服に着替えを済ませていた。 煌びやかな衣装を着こなす有希は、さすがアイドル。 「あぁ…。」 確かに綺麗だな…。 本当に、あの有希なのか…? ~♪ スタンバイを終えた有希が合図を送ると音楽が流れ始めた。 煌びやかな服に負けない笑顔で華麗なステップを踏みながら歌っている。 「凄いな…。 本当にアイドルなんだな…。」 「そうですね…。 凄い綺麗な歌声なのです…。」 俺達は歌う天使のような有希を唖然としながら見ていた。  
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