二章・アイドルと…?

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  俺と美雨は先に駐車場に行って車のエンジンを掛けた。 美雨は後部座席で楽しそうに有希の歌を口ずさんでいる。 まだ来ないよな…来るなら少し休憩してからだろう。 「さぁ公平くん! 出発してくれたまへっ!」 「お前…いつの間に車に乗り込んだんだ?」 有希は助手席で美雨の歌を嬉しそうに聴いていた。 「急いで着替えてきたんだよ? お腹空いたもんね~♪」 「空いたのです!」 美雨…俺達、何もやってないじゃないか…。 「んじゃ、とりあえず車出すからな?」 駐車場から有希の指示通りに道路にゆっくりと出た。 「まずはファミレスでも寄ってくれたまへ♪ マネージャーさん♪」 手帳を出してペンで書き込みながら美雨と歌っている。 「弁当とか出ないのか?」 「忙しいからね…ご飯と会議を兼ねてファミレスとかで食べるんだ♪」 そんなに忙しいのか…。 それじゃ飯もゆっくり食えないだろ…。 「あっ、ここ♪ いつも使ってるファミレスだよ♪」 じゃあ、ここでいいか。 ってガソリンが無いな…参った…。 有希の行きつけのファミレスに車を停めた。 「二人とも好きなもん頼んでていいぞ。 ガソリン入れてくるわ。」 飯食ってからじゃタイムロスになるからな。 「分かったよー♪」 「気を付けてなのです♪」 二人をファミレスに降ろしてガソリンスタンドに向かった。 確か、ここら辺に…あった。 結構安いな。 「ふぅ…何か疲れた…。 これが気疲れって奴か…。」 給油キャップを抜いて給油機を差し込む。 レバーを引くと勢い良くガソリンが出てきた。  
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