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「なぁ…もしかして雑誌って、これなのか…?」
俺はスタジオに張ってあるポスターを指差した。
「うん♪ 『猫タマ』だよ~♪ 知ってる?」
愛読してます。
毎月の楽しみです。
「んでその格好は…?」
猫耳と尻尾付けてメイド服…。
何さ、その最強の防具と装飾品。
「これで撮影するんだってさ~♪ にゃん♪」
有希はクルンッと回って握った両手を顔の横に付けてポーズを取った。
アイドルのこういう姿ってレアだよな。
マニアなら泣いて喜ぶのかね~…。
「似合ってる~?」
「凄く可愛いのですよ♪」
お~。
似合ってる似合ってる。
「写真撮っていいか? 生写真をオークションに流せば…。」
「公平くん…悪くなったね…。 怖く見えてきたよ…。」
失敬なっ!
お金が好きなだけだっ!
そんなことを話している内に撮影が始まる時間になった。
カメラマンの準備も終えスタッフが中央に集まる。
「それじゃ行ってきます♪」
有希は尻尾を右に左にと振りながらタタタッと走っていった。
さてと…この隙にコンビニ行ってオニギ━━
「あの…マネージャーさんですか…?」
肩をトントンッと叩かれ後ろを振り返ると首に関係者の札をぶら下げた女性。
『猫タマ編集部』の人…?
何で俺に話し掛けてきたんだろ。
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