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「それでは撮影再開しまーす!」
カメラマンさんの呼ぶ声に写真が苦手な俺は嫌で仕方なかった。
そんなことを知らない美雨と有希は嬉しそうに俺を引っ張って撮影場所に連れていく。
はぁ…。
どうして、こうなっちゃったんだろうか…。
「マネージャーさんを真ん中にして、お二人は腕に抱き着いてください。」
おぃ…カメラマン。
俺を真ん中にってなんだよ。
メインディッシュじゃなくて添え物で良いんだよ俺は。
「ご主人様ぁ~♪」
「公平くん♪」
「はぁ…。」
カシャッ!
「それじゃマネージャーさんは執事っぽいポーズを。 メイドのお二人は可愛いポーズをくださーい。」
アバウト過ぎるっ…。
執事っぽいポーズってなんだよ…。
「こ…こうですか?」
「違う違う。 体を真っ正面じゃなく少し斜めに。 そして顎の下に手を添えて。」
こ…こんなポーズをするなんて聞いてない…。
「うぅっ…もう嫌だ…。」
もうお婿にいけない…。
誰か貰ってください…。
カシャッ!
「それでは、これで撮影終わりでーす! お疲れ様でした!」
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