二章・アイドルと…?

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  「はぁぁぁぁっ…。」 人生で一番ってくらいの深い溜め息を吐いた俺。 溜め息をすると幸せが逃げるんじゃないな。 幸せが逃げたから溜め息が出るんだよ。 「あの…マネージャーさん、お疲れ様です!」 俺の目の前に姿を現した忌まわしき編集長。 手に持っていた缶コーヒーを俺と美雨に渡してきた。 「…どうも。」 「ご主人様…怒っちゃダメなのですよ?」 怒っとらん。 機嫌が悪いだけだ。 「迷惑でしたよね…すいませんでした…。」 かなり迷惑でした。 でも…まぁ…美雨は楽しそうだったからな…。 「いぇ…いつも読ませていただいてるんで良い思い出になりました。」 まぁ俺達の写真が使われることはないだろうしな。 「あ…ありがとうございます! 楽しみにしててください!」 編集長さんは嬉しそうに笑いながら走って行ってしまった。 入れ替わるように着替えを終えた有希が戻ってきた。 「公平くんと美雨ちゃん♪ お疲れ様でーす♪」 「おーぅ…。」 本当にお疲れました。 もう、こんな機会は一生無くていいです。 「凄く楽しかったのです♪ 写真楽しみなのですぅ~♪」 「私も二人とお仕事出来て楽しかったよ~♪」 俺は心に深い傷を負ったけどな。 「んで次の仕事は…?」 持っていた缶コーヒーを有希に渡した。 「ありがと♪ 次は最後のお仕事だよ♪ んっと…なんだっけ…。」 有希は手帳をパラパラと捲った。  
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