二章・アイドルと…?

16/25
前へ
/374ページ
次へ
  「あぁっ♪ 車屋さんのポスター写真撮りだった♪」 アイドルをポスターに使うってことは大手か…。 そりゃ商品も売れるわな…。 「どこでだ?」 「車屋さんだってさ♪」 は…? 車屋でポスター写真? 普通ならスタジオとかじゃないのか? 「まぁとりあえず向かうか。」 ぎゅるるるる~…。 腹の虫が、それはそれは豪快に鳴いた。 あぁ腹減った~…。 結局コンビニ行けなかったからな…。 「あっ忘れてた…はぃ♪ お弁当♪」 有希の手には豪勢な弁当が乗っかっていた。 よく見るとラベルに『YuNow様』と書いてある。 「え…? これ、どうしたんだ? 拾ったのか?」 「さっきの撮影のときに貰っといたの♪」 うわぁ…なんか凄い嬉しい…。 目から汗が出そうだ…。 「ありがとな…有希が仕事してるときに食うわ。」 「いぇいぇ♪」 これで飯の心配は要らないな。 本当に助かったよ有希。 もう夕方だけども。 「それじゃ出発するぞ~。」 「「はぁーい♪」」 写真撮影で落ちた気分が良くなってきた俺は最後の仕事場に向かって鼻歌を歌いながら走り出した。  
/374ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1496人が本棚に入れています
本棚に追加