二章・アイドルと…?

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  ━━━━…。 「ここって…。」 俺の目の前にはドーンッと佇む車屋。 見覚えがありすぎて汗が止まらない。 「ん? 公平くん、どうしたの? 汗が凄いよ?」 「ここ…俺の仕事場だ…。」 向かってる途中で嫌な予感はしていた。 まさか当たるとは…。 「えぇっ!? そうなのっ!?」 「へぇ~…ご主人様はここでお仕事してるのですかぁ~…。」 マズいぞ…。 俺が有希の友達ってのがバレたら…。 「有希…すまん。 俺は後から来たことにするから美雨と二人で仕事してくれ。」 とりあえず、この緊急事態を回避せねばならぬ。 闇雲に突っ込んだらダメだ。 「分かった♪ 美雨ちゃん行こっか♪」 「はぃなのです♪」 二人は手を繋いで仲良く仕事に向かった。 「さて…俺はどうするか…。」 本当なら、この場を離れるのが一番良い。 だけど今はマネージャーだからなぁ…。 とりあえず車で隠れてるか…。 俺は誰にも見付からないように車に向かった。 「あっ鈴本くん見付けた♪」 ビクッ! ま…まさか…!? 「車があったから驚いたよ♪ 今日はどうしたの?」 ゆっくりと振り返ると我が仕事場のドン。 店長こと『木山 麻衣-キヤマ マイ-』が立っていた。 ゲッ…店長…。 店長が物凄いYuNowのファンなんだよな…。 「あはは…暇だったから寄ったんですよ…。」  
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