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「聞いて聞いて! 今日、YuNow様がここに来るんだよっ!」
知ってますよ。
ここまで運転してきたの俺ですしね。
「そうなんですか~…。」
興奮する店長を適当な空返事で相手していると同僚の呼ぶ声が聞こえた。
「店長~? YuNowさんが店長探してますよ~。」
「えっ? もう来てたのっ!?」
俺が居るってことはYuNowが来てるってことなんですがね。
まぁ言わないけど。
「気が付かなかった…いつ来たんだろ? まぁいいや♪ 鈴本くんも行こ♪」
「あっ、はぃ…。」
俺は店長に腕を捕まれ嫌々ながら後ろを付いていった。
店の中に入ると奥でYuNowの撮影が行われていた。
一段落したのかYuNowが俺達の方にゆっくりと歩いてくる。
「本物のYuNow様…。 夢みたい…。」
近付くYuNowを見ながらソワソワとする店長。
「もしかして店長さん…ですか?」
YuNowは俺達の前に立つと首を傾げてながら言った。
「は…初めましてっ! 僕は店長の木山 麻衣ですっ!」
「店長、声がデカイです。」
もう少し落ち着いてください。
ついでに俺の給料を上げてください。
「ほらっ! 鈴本くんも挨拶! 僕に恥をかかせないでっ!」
店長は女性なんだけど一人称は僕。
僕っ娘って奴だな。
見た目は美人なんだけどね。
「あっ…初めまして。 鈴本です。」
「初めまして♪ YuNowです♪ よろしくお願いしますね♪」
さすがはプロだな…。
有希の後ろにいる美雨は笑うの堪えてるし。
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