二章・アイドルと…?

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  ━━━━…。 ピンポーンッ! 「ちわー鈴本運輸っす。」 『今、開けまーす。』 玄関の奥の方から弥生の声が聞こえた。 足音が近付いてきてドアが、ゆっくりと開くと弥生が頭を出した。 「人気のアイドルお届けに参りました~。」 有希の背中をトンッと押して玄関から頭を出す弥生の前に立たせる。 「あら…こんなアイドル注文してないわよ?」 「ちょっ…弥生酷いッ!」 ふふっ…さすが弥生。 空気を読んでるな。 「冗談よ…お疲れ様。 って何で美雨とコウも一緒なの?」 「ん~? マネージャーが風邪で休みだったから来てもらったの♪」 詳細がないな。 もっと詳しく説明しろ。 「アイドルに朝の五時に起こされて拉致られたんだ。」 「あらぁ…酷い話…。 そのアイドルって鬼ねぇ~…一体誰なのかしら?」 俺と弥生は靴を脱いで家に上がろうとしている有希をジッと見詰めた。 「うぐっ…美雨ちゃん…弥生と公平くんがイジメるよぉ~!」 イジメたらダメじゃないか弥生ったら。  
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