三章・類友って奴か…。

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  ━━━━…。 「たまには歩くか? 弥生は車が良いか?」 「まだ夕陽が出てるし歩くのもいいわね。」 オレンジ色に輝く夕陽を背にして俺達はお店を探し歩く。 「あっそうだ…主人様の仕事はどうだった?」 どうだった…か…。 驚くことが沢山あったな。 「いつものアイツとは全然違って輝いてて…ちゃんとアイドルしてたよ。」 隣を歩く弥生をチラッと見るとニコニコと嬉しそうに笑っていた。 「なら良かった…。 また機会があったら私も連れてってよね?」 もうそんな機会は来ないで欲しいけど。 「あはは…機会があったらな…。」 苦笑いをしながら俺を真っ直ぐ見詰める弥生から目線を外した。 「ん…? あれ…何だ…?」 目線を前に戻すと端っこに置いてある箱が目に入った。 「ん~? 何よ?」 「あそこに段ボール落ちてるよな?」 「落ちてるわね。」 これデジャヴュって奴? つい最近この光景を見たけど…。  
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