三章・類友って奴か…。

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  「大丈夫かいエリザベス…。」 俺達の前でお姫豚をギュッと抱きしめる男。 髪は横流しにして固めて服はタキシード。 如何にもお坊ちゃまって感じの男だった。 「健様…ワタクシ…バレてしまいましたわ…。」 「良いんだよエリザベス…。 悪いのは、そこにいる猿だからね…。」 猿? ここは色んな動物が居るんだな。 「おぃ、そこの猿!」 さてと…俺達は関係無さそうだし飯食うか。 「君だよ君ッ!」 俺に向かって指を差す、お坊ちゃま。 人を指差すなって教育受けなかったのかコラ。 「あぁ俺か? 何か用か? ロドリゲスの主人よ。」 「ロドリゲスじゃない! エリザベスだッ! まったく…失礼な奴だ。」 イラッ…。 失礼なのは、どっちだ…? 「どっちでも良いだろ…あんな豚猫…。」 豚は豚らしくブーブー言ってろ。 ざます、じゃなくてブーざます。 「ぶ…豚ッ!? ロド…エリザベスを豚って言ったなッ!?」 今、ロドリゲスって言いかけたよな? 「ロド…エリザベスは酷く傷ついたざます…。」 あ~…もう勘弁してくれ…。  
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