三章・類友って奴か…。

6/19
前へ
/374ページ
次へ
  俺はエリザベスをジッと見詰めた。 「な…何ざます?」 「ふっ…。」 美雨と弥生の足下にも及ばんな。 比べられる美雨達に申し訳ないくらい及ばんな。 「僕のエリザベスを鼻で笑うなんて…許さないぞネ申ッ!」 「ネ申って誰だよ。」 本当に信じてるのか。 ビックリだ。 「君の名前だろう? 自分の名前を忘れるなんて…やっぱり猿だね。」 猿はお前だバカ。 「俺の名前は鈴本 公平だ。 それじゃーな…馬鹿と豚。」 「あ~…お腹空いた。 コウ急ぎましょ。」 弥生は俺の腕に自分の腕を絡ませた。 俺達は二人を鼻で笑いながら歩いて立ち去った。 「く…悔しいっ…。 僕のエリザベスを馬鹿にして…許さんぞ!」 「健様…ワタクシって豚なんざますか…?」 「違うよエリザベス。 あんなメス猫なんかより百倍は綺麗だよエリザベス。」 「健様…。」 「エリザベス…。」  
/374ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1496人が本棚に入れています
本棚に追加