三章・類友って奴か…。

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  「いや…帰れよ。 今すぐ主人の元に。」 「嫌ざます。」 クッ…人の晩飯を邪魔すんのかコラ…。 ディナーは優雅に楽しみたいんだよッ! 「この小娘に負けるなどワタクシのプライドが許さないざます。」 弥生はコーヒー飲んでるけど。 眼中にないみたいだぞ。 「とりあえず…注文するか。 今日は何にも食ってないから目眩がするわ…。」 「ちょっと…コウ? 大丈夫?」 弥生は立ち上がると俺の隣に移動して座った。 「あぁ…大丈夫だ。 好きなもん注文してくれ。」 「コウは何食べたい? 私はパスタにしようと思うんだけど。」 「ではワタクシはステーキにするざます。」 いや注文するのは勝手だけどエリザベスは自分で払えよ。 弥生のしか払わないからな? 店員を呼び注文をすると、すぐに頼んだ物が届いた。 パクッ…。 「美味い…久しぶりに食べ物を口にした…。」 俺は注文したオムライスを食べながら舌鼓を打った。 「ふふっ…美味しいわね。」 そうだろ、そうだろ。 弥生のパスタは…うんっ美味いな。 「まぁまぁの味ざます。 きっと安い材料ざますわね。」 「「……。」」 雰囲気、台無しだよ。  
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