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ダダダッ!
「エリザベスッ! 大丈夫なのかぃッ!?」
ジョニーが汗をダラダラと垂らしながら、こちらに向かって走ってくる。
「おっと…それ以上は近付くな。 コイツがどうなってもいいのか?」
手をピストルに見立ててエリザベスに突きつけた。
「クッ…エリザベスを離せ!」
本当に面倒な茶番劇だ…。
ってエリザベス…何でこっち見てウットリしてんだよ。
「あなた…なかなかカッコイイざますわね…。」
はぁ…お前に言われても嬉しくねぇよ…。
「な…何が望みだッ!」
「よしっ、このレシートの支払いをしてこい。」
ジョニーの足元に支払いレシートを放った。
「待ってるんだよエリザベスッ! 今、助けるぞッ!」
ジョニーは物凄い勢いでレジに走って向かった。
「ねぇコウ…。」
「ん? どうした?」
弥生は遠い目で窓の外を見詰めていた。
「結局、支払い金額…一万二千円もいっちゃったけど。」
ん~…?
多分、大丈夫だろ?
『ギャァァァァッ! 一万二千円だとぉぉぉぉッ!?』
遠くから何か悲鳴が聞こえた。
「うん。 きっと大丈夫。」
「そうね。 大丈夫よね。」
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