三章・類友って奴か…。

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  「それじゃ支払いも終わったし、そろそろ帰るか。」 まぁジョニーはレジのお姉さんに泣きついてるけどな。 頑張って値切れ。 「そうね♪ 美雨がお腹空かせてるかも知れないわ♪」 「分かったざます。」 「「……。」」 おぃ。 付いて来る気か。 「なぁ…コイツどうしようか…。」 俺は小さな声で隣の弥生に耳打ちした。 「さぁ…? とりあえず店から出ましょ。」 弥生は俺の手を引いて店を出た。 「やっぱり日が暮れると寒いざますわね。」 「「……。」」 エリザベスは自分の髪を耳に掛けながら空を見上げていた。 「弥生。 やっぱ付いて来たぞ。」 このままだと、ずっと付いて来るんじゃないか…? 「さすがに家までは来ないわよ。 大丈夫よ…多分…。」 「車で来れば良かったな…。」 俺達は顔を見合わせハァ…と深い溜め息を吐いた。  
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