三章・類友って奴か…。

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  ━━━━…。 「この汚い家は何ざます?」 「お前、本当に帰れよ…。」 有希ん家はデカいし綺麗だぞ。 中はゴミ屋敷だったが。 俺は付いてくるエリザベスは気にしないことにして有希ん家に上がった。 「ただいまーってか、お邪魔しまーす。」 「ただいま。」 玄関に上がると奥から美雨がタタタッと走ってきた。 「お帰りなのです二人とも♪」 「ほれ、お土産だ。」 テイクアウトした料理を渡した。 美雨は嬉しそうにニコニコと笑いながら受け取ってた。 「うわぁ~♪ 沢山あるのです~♪ って、あれ…?」 しゃがんで料理を見ていた美雨は俺達の後ろをポカンッと見ながら指差した。 「そこの豚さんもテイクアウトしたのですか…?」 「なっ! 失礼な小娘ざますわね!」 エリザベスは美雨をキッと睨みながら足でドスドスと地面に八つ当たり。 「何か勝手に付いてきたのよ…。」 ポンッと美雨の頭に手を置くと弥生は美雨の横に腰を降ろした。 ったく…仕方ねぇからジョニーに電話すっか…。 プルルルルーッ! [はい…。 杉田…です…。] さっきより数倍くらいテンションの落ちたジョニー。 まぁどうでもいいが。 [お前んとこの豚が付いて来てんだけど。] [なッ! 貴様…エリザベスを誘拐したんだなッ!?] ほざけ。 早く迎えに来い。 俺はエリザベスの居る場所を細かく説明した。 [分かった! エリザベスには手を出すなよ!] 電話がブツッという音を立てて切れた。  
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