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携帯を畳んで、ふぅ…と溜め息を吐いてからエリザベスを見た。
「んで…お前はどうして付いてきたんだ?」
べつに恨みを買うようなことしてねぇぞ?
それに恩を返されるようなことをしてない。
「何でって…ワタクシはあなたのペットになるざます。」
「「「……。」」」
俺達三人はエリザベスを見ながら口をあんぐりと開けて停止した。
ペットって…はぁ?
俺には二人の可愛い猫が━━
「え…エリザベス…。」
パッと横を見ると鞄をポトリと落とすジョニーが居た。
「健様…。」
「エリザベスどういうことなんだッ!? あの男に何をされたんだ…ッ!」
とばっちり。
俺は関係ないぞ。
「ワタクシ…公平様を愛してしまったざます。」
真剣な眼差しでジョニーを見詰めるエリザベス。
アイスを仕舞った?
あぁ…溶けるとダメだか━━
「「えぇぇぇッ!?」」
俺の現実逃避に近い思考も美雨達の叫び声で強制終了。
「ご主人様、一体何したのですか!? 浮気なのですか!? わたしという猫が居るのにッ!」
俺にグッと顔を近付けて物凄い勢いで叫び散らす。
「ご…誤解だっ! 俺は何もしてないって!」
「あんなのがタイプなのですねッ!? そうなのですねッ!?」
「コウは何もしてないわよ美雨…。」
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