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「何か今日はハードだったな…。」
せっかくの休みが台無しだ。
どうしてく━━
「コウ? 携帯鳴ってるわよ?」
ポケットに手をやると携帯が小刻みに震えていた。
「おっ本当だ。 サンキューな弥生。」
んんっ…見たことない番号。
誰だろうな…。
応答ボタンを押して携帯を耳に軽く押し当てた。
[あぃ。 もしもーし。]
[公平様…諦めないざます…ふふっ…。]
ヒィッ!
ななな何だッ!?
ブチッ。
焦った俺は物凄い勢いで電源ボタンを連打して電話を切った。
は…ははっ…。
「弥生…今日、一緒に寝ないか…?」
引き攣る顔をゆっくりと動かして弥生の方を向いた。
「えぇッ!? 何よ急にッ…。」
「命を狙われてる。」
あれはきっと殺し屋だ。
殺意を感じた。
「電話…エリザベスからだったのね?」
ご名答。
「気にすることないと思うわ。 何かあったらきっと美雨が助けてくれるわよ。」
「助けてくれればいいけど…。」
俺達はムシャムシャと料理を食べている美雨を見た。
「あ~…何かあったら私に言ってくれれば手伝うわよ。」
「弥生がそう言ってくれて安心したよ…。」
美雨じゃ助けてくれるか分からないからな…。
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