三章・類友って奴か…。

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  ━━━━…。 「久しぶりに帰ってきた気がする…。」 俺は家に入って、すぐにソファーに飛び込み寝転がった。 長い一日だった…。 ふぅ…疲れた…。 「私はどこで寝ればいい?」 着ていたコートをハンガーに掛ける弥生。 「ベッドは一つしかないから美雨と寝てくれ…。」 そのうち買ってやらなきゃな…。 置くスペースが無いけど。 「ご主人様は…?」 「適当に寝るから大丈夫…。」 あー…もう眠い…。 「それじゃ布団、持ってくるのです。 毛布だけじゃ風邪引いちゃうのです…。」 美雨はタタタッと寝室に走っていった。 「コウ…大丈夫…?」 弥生は寝転ぶ俺を上から覗き込むように見ていた。 「あんまり大丈夫くない…。 疲れた…。」 立つ気にもならん。 もう、このまま寝る…。 「今日はお疲れ様…。 寝てていいわよ? 美雨が布団持ってきたらコウを運ぶから。」 「ごめんな…。 少し寝る…布団敷いたら起こしてくれ…。」 受け答えをしながらも遠ざかる意識。 結局、俺はそのまま意識を失ったのだった。  
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