四章・お仕事しましょうよ!

3/9
前へ
/374ページ
次へ
  「ご主人様おはようなのです…。 朝からどうしたのですか…?」 パジャマ姿の美雨が目を擦りながら寝室から出てきた。 「遅刻しそうなんだッ! それじゃ留守番頼んだ! 出掛けるなら鍵よろしく~!」 鞄を持って玄関に走って向かった。 靴を乱暴に履いて踵を踏んだまま玄関を開ける。 「んじゃ行ってきまーす!」 俺は物凄い勢いで走って駐車場に向かう。 「あっご主人様! 後で、おべん━━」 んぁー! 何か言ってるけど聞きに戻る時間ない、ごめん美雨! 俺は車に乗り込みエンジンを掛ける。 「うわっ…ギリギリだ…。」 急がなきゃッ…。 遅刻したら何言われるか分からん…。 ━━━━…。 車をいつも停めてる場所にバックで停める。 時間は…セーフ! ギリギリ二分前だ! 「ふぅ…。」 「遅かったね鈴本くん♪」 車から降りて店の方を見ると店長がニコニコしながら立っていた。 「どうしたんすか? 機嫌良さそうですね。」 「YuNow様に会えたんだから幸せに決まってるでしょ♪」  
/374ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1496人が本棚に入れています
本棚に追加