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数分後の某駅。
某駅は朝でも通勤ラッシュが起こることなく、ひっそりとしている。
そこには、腰に手を当てて怒るというベタなポーズをする少女と、左手眼鏡をする満面の笑みのA子の姿があった。
「遅い!酷い!私すっごい待ったのに!」
無反省なA子にヒステリックに怒り続ける少女。
ゆるくウェーブのかかった長髪を片側で結わえている。
「10分は待ったんだからっ!」
時期に相応しく赤いチェックのマフラーを首に巻く彼女は仮にC子とする。
C子もまたA子と同じく制服を着ているが、A子とは学校が違うため黒セーラーではなく、ありきたりな暗い紺色のブレザーを着ている。
ちなみに上記の台詞通り10分待ち続けたC子は、8時40分にこの場所に到着したことになる。
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