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「ここが、ロッカールーム。んで、ここが応接室。」
てきぱきと話し、愛子は案内してくれた
たまに、何歳??とか誕生日いつ??などの戯れない話しをし探索しながら進んだ
わかったことは、愛子はさおりの年上だったということだ。つまり、"愛子先輩"ということになる
「今、何人かに集まってもらってるから、自己紹介しに行くよ」
「はっ…はい!!よろしくお願いします」
「あたしにはもう言わなくていいよ」
軽く微笑みながら、愛子が言った
「すすいません!!」
ペコペコしながら愛子の背中について行った
「皆ー!!社長が言ってた新人モデルの子だよー」
たくさんのモデルの人達の注目の的になった
「坂口さおりです。今日から、この事務所にお世話されています。よろしくお願いします」
一部から笑い声が
また、別のところからは笑顔で拍手をしている
「あ…あの、あそこ」
さおりの指さす方向を愛子が見た
そこには、男の子達の姿があった
「あー。そっかーさおりのいた事務所は男達はいなかったんやな。ここ「Lanmo」では、男のモデルも募集してんねんかー。あっ、あの子が今、男モデルの新人で、只今、大流行中の子やで」
愛子の指先を見た
そこには、茶髪で身長は高く、小柄な顔
第一印象は、"クール"だった
ぱっと、瞳が合う
さおりはニコッと微笑んだ
男は素っ気なく別の方向を見た
何……あれ…
さおりは彼の態度に腹がたったが、その場は気持ちを押し殺した
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