0# ひだまりの時間

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同時刻、なのはたちの通う小学校では誰もが嫌がるマラソン大会がひらかれていた。 アリサ 「さっぶぅ……なんでこんな寒い日にマラソン大会なんてやんのよ」 身をガタガタと震わせながら女子のスタートを待つなのはたち。アリサは相変わらずキツい口調で愚痴をこぼす。 すずか 「まあ、今年も最後だし………ホラ、男子帰ってきたよっ」 すずかが強引に話をそらし、四人で校庭のトラックに設置されたゴール前まで出迎えに行く。一人、また一人とゴールしていくなか待ちあぐねていた人物が見え、なのはは声援を送る。 なのは 「アオイくん~、あと少しだよ!」 蒼髪の少年、空廼アオイが反対側の方から走ってくる。ついにゴールにたどり着いた時にはかなり息が上がった状態だった。 フェイト 「お疲れ様、アオイ」 アオイ 「ま、マラソンなんて………二度とやるか……」 ゼーゼー言いながらもいつもの毒舌は健在らしい。 アリサ 「そんなこと言って、なんだかんだで10位以内に食い込んでるじゃない」 アオイの順位は八位。あまり喜んでいいのかいけないのかよくわからないがいつも面倒だと言っておきながら、結果はちゃんとだすのが彼のすごいところだ。 アオイは上がった息を徐々に整え、手渡されたスポーツドリンクを口にする。 アオイ 「次は女子の番だろ?」 すずか 「うん。男子と違って距離は半分くらいだし、そんなには辛くないと思う」 えこひいきだ………と、アオイは頭に浮かんだ単語を口にしようとしたがあえて引っ込めた
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