0# ひだまりの時間

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男子が全員ゴールしたのを皮きりに、女子がスタートの準備に入る。 アリサ 「さて、とっとと済ませるわよ」 さっきの愚痴とは打って変わってやる気まんまんの表情をするアリサ。 なのは 「じゃあアオイ君、行ってくるね」 なのはの言葉にアオイは笑顔で頷いて返す。その様子をはたから見ていたアリサが二人をおちょくった。 アリサ 「相変わらずオアツイわね~」 アオイ 「からかうなバカバカしい」 そしてそれをものの見事に切るアオイ。無表情なまでの対応に、アリサはムッときて返す。 アリサ 「バカバカしいってなによ!だいたいなんでなのはにはあんな顔見せるのにアタシたちの前ではいつもいつも―――」 なおもマシンガンのように荒れ狂うアリサを見かね、すずかが助け舟を出して連れていく。その後を苦笑しながらついていった。 アリサ 「ねえ、なのは」 マラソン大会終了後の下校時間。家への帰路を歩きながらアリサはなのはに問う。 アリサ 「なんでアオイってあそこまで無愛想なわけ?」 彼と出会ってからというもの、未だかつてアオイの笑った顔を見たことがない―――いや、あるにはあるが、それはなのはに対してだけの笑みであって日常会話で彼の笑顔を見たことは一度もない。 アリサ 「それに最近はフェイトにまで………いったいなんなのよぉ!」 再び吼えるアリサ。 なのは 「まあ、アオイ君も……いろいろ、あったから……」 しんみりと呟くなのは。 すずか 「……そういえば、アオイ君もなのはちゃんやフェイトちゃんと同じで魔法使いなんだよね?」 フェイト 「うん」 アリサ 「やっぱり二人みたいに杖とか振り回したりとかするの?」 なのは 「それは………」 と、なのはが言いづらそうにしていると後ろからの呼ぶ声に振り向く。 なのは 「ヴィータちゃん」 ザフィーラに綱を付けたヴィータがやって来た
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