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冬の知らせ
約半年前の冬休み
俺、潮崎 侑(シオサキ ユウ)は
普通の県立高校に通う
至って普通の高校一年生だった
いつものように暇な俺は
この冬休みもバイトの予定を入れていた
冬休み初日
バタバタと騒がしい音に目が覚めた
「侑、早く起きて、支度して」
母さんが喪服姿で起こしにきた
「何?葬式??
俺昼からバイトなんだけど」
「イイから早く着替えて」
家から車で約四時間の片田舎に母方の実家がある
俺の母親は由緒正しい家柄のかなりデカイ家系らしい…
あまり訪れた記憶がないのは、父親と駆け落ち同然で出てきたらしいから
俺が生まれてからは
盆と正月くらい帰ってたみたいだけど
小学生になってからは全然…
「ほら早く…」
「あーもぅ分かったよ!店長に電話しとくから!!」
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