第二章
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一週間ほどたち、紫が謝って来ておられた。 近く腕から黒き糸のよふな物が出て来ておかし。 その糸を引くとて、引けば引く程いと痛し。気を張りて、糸を抜くも、 抜けた後の糸の姿は、あはれなり。 今は空に多く飛びちがひたる糸が、いとおかし
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