アナタノイロ

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特別に寒いある日 花は目を伏せて茶色の土ばかり見ていました すると 『君は花なのにどうして下ばかり見ているんだい?』 『…誰も僕に色を分けてくれないからさ』 上から聞こえた声に花はそう答えました 『私の色で良ければ分けてあげるよ』 花は驚いて顔を上げました すると頭上から花びらのように雪が舞い落ちていたのです 『ありがとう! 僕は君のおかげで白い花になったんだ!本当にありがとう』 最近から白い花だったsnowdropは色を貰ったと喜んで涙をボロボロこぼしました おわり
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