~BASTAR~事件

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「閣下!緊急の着陸準備が整いました」 別の兵隊が指揮官に近寄り、こう言うと 「急げ!生きたまま救出しろ!なんとしてもだ!」 と指揮官は言った。 機密輸送艦はゆっくりと惑星ブルトンに降下する。 降下中、薄い霧のようなものに差し掛かった。 地球でいう大気圏である。 この星の大気圏は揺れることなく、通過した。 地上に着陸した機密輸送艦。 機密輸送艦には、指揮官と操縦者を含めた兵隊50名と拉致した子供9名が乗車していた。 指揮官パトレがまず、この地に降りた。 地球連合人にとっては、惑星ブルトンに足を運んだのはパトレが最初である。 「この地も、悪くないなぁ」 指揮官は、空を見ながら呟いた。 空は少し薄暗かった。 「火星セクターに報告しといてくれ!遅れると…」 指揮官パトレは、近くにいた兵隊に命令した。 「ラジャー」 その兵隊は敬礼して、輸送艦の中へと入っていった。
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