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「あー、いた、鮎川せんぱーい」
「…え?おれ…?」
俺と亮が話し込んでいた間に由貴は寝てたらしく、はっと顔をあげた。(気が向かなくなるとこの短時間でもすぐに睡眠を貪り始める由貴の癖は、ある意味尊敬すべき点だと思う)
二年の教室なのにずかずかと駆け寄ってきた後輩は二人とも小柄な男子で、由貴を知っているらしく(寝ぼけ眼の由貴に向ける表情からして俺と亮、同じ空気を感じて)むっとするが、由貴は嫌な顔せず対応している。
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