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「ゆーーきーーー」
ちっちゃい頃、姉と名前が同じで女みたいだなといじめられた。
その時からだ。姉と寝るのがいやになって一人でさみしかった俺に、休み前など亮と智、そろってわざわざきてくれて同じ布団で寝てくれるようになったのだった。
ただ、しかし、だ。
「おはよー由貴。うは、由貴あったかいー」
「…なぁ、りょう…」
いつもと同じ朝、同じ時間。そしておなじ声。
今朝も亮が起こしに来てくれたんだと、ぼんやりとおぼつかない視線であたりを見回す。
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